目元のトラブルを解消できる逆さまつげと眼瞼下垂治療
逆さまつげや眼瞼下垂の不快な症状を手術で治したいけれど、「目元に大きな傷が残るのでは?」「目の形が不自然になるのでは?」などの心配から、治療を躊躇している方がいらっしゃるようです。当院では、症状の改善と共に、仕上がりまで重視した治療を行っております。当院で行っている、逆さまつげと眼瞼下垂の治療についてご紹介します。
【目次】
まつげが眼球に触れる「逆さまつげ(さかまつ毛)」
こんな方はご相談ください
- まつげが眼球に触れて痛い
- まつげのせいで眼の充血と違和感がある
- 生まれつきまつげが内側に向かって生えている
- 加齢とともにまつ毛が内側に向かって生えるようになった
まつげは通常外側に向かって生えるものですが、逆さまつげの人は内側に向かって生えています。そのためまつげが眼球に触れて角膜を傷つけ、眼の違和感や痛み、眼の充血などが生じます。そのまま放置しておくと視力が低下するおそれがあるため、早めの治療をおすすめします。
自分でまつげを抜くと眼やまぶたを傷つけたり、感染症を起こしたりするおそれがあるためやめましょう。
施術内容
下まつげ
まつげの生え際に沿って皮膚を切開し、皮膚と眼輪筋を数mm切除します。その後、まつげが前向きになるように形成して縫合します。
縫合糸は1週間後に抜糸します。
上まつげ
二重切開法と同じような手術を行います。まつげの生え際から数mm上の皮膚を切開・切除してから、まつげが前向きになるように形成して縫合します。
縫合糸は一週間後の抜糸します。
まぶたが視界を狭くする「眼瞼下垂」
こんな方はご相談ください
- まぶたが下がってきた
- まぶたが重く目を開きにくい
- 目を開いてもまぶたが黒目にかかっている
- 加齢とともに視界が狭くなってきた
加齢やコンタクトの長期使用などによって、眼瞼挙筋や挙筋腱膜などに異常が生じてまぶたが下がります。加齢の場合、まぶたの皮膚がたるんでしまうことも原因の一つです。視界が狭くなり見にくくなることで、目の疲れや頭痛、肩こりなどが起こりやすくなります。
施術内容
切開する部位を患者様と相談しながらマーキングします。通常、二重まぶたのラインがある方はラインの上を、一重まぶたでラインのない方は仕上がりが美しくなる位置にマーキングします。
局所麻酔をした後、マーキングした部位の皮膚と眼輪筋、眼窩隔膜を切開します。眼瞼挙筋腱膜を前転させ、瞼板に固定してから縫合します。
縫合糸は1週間後に抜糸します。
よくあるご質問
痛みはどれくらいありますか?
局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。局所麻酔の注射をするときにチクッとした痛みがありますが、我慢できる程度です。痛みが心配な方には、局所麻酔をする前に麻酔クリームなどを使用することも可能です。
施術後に局所麻酔の効果が切れると痛みがあらわれますが、鎮痛剤で痛みをコントロールすることができます。施術後3~4日ほどすると痛みは気にならなくなります。
ダウンタイムはどれくらいですか?
患部の腫れは施術後1?2日にピークを迎え、3~4週間ほどで引いていきます。内出血は1~2週間ほどで目立たなくなります。
個人差がありますが、患部が完全に落ち着くには3~6か月ほどかかります。
眼球が傷ついたり視力が下がったりしませんか?
眼球が傷つかないよう、細心の注意をはらって施術を行います。さらに、二重埋没法のようにまぶたの裏側から糸を通すことがないため、眼球が傷つくおそれはほとんどありません。
眼球に触れるまつ毛や、視界を遮るまぶたによる支障がなくなるため、目への負担を減らして快適に過ごせるようになります。
仕上がりはきれいになりますか?
傷痕や手術痕をきれいに仕上げることは、形成外科医の得意分野です。疾患の治療はもちろん、仕上がりの美しさも重視します。
洗顔やメイクはいつからできますか?
洗顔やシャワー浴は当日から、入浴は翌日より可能です。患部以外のメイクは翌日より可能ですが、アイメイクは抜糸後からになります。
コンタクトはいつから使用できますか?
施術1週間後に、抜糸を済ませた後から使用していただけます。
施術後に気をつけることはありますか?
施術後は、不用意に患部に触れたり、目をこすったりしないようにしましょう。できるだけ患部への刺激を抑えることが大切です。
施術後2~3日は長時間のパソコンやスマホの使用を避け、目の疲労を防ぐようにしてください。
体が温まると患部の腫れがひどくなるおそれがあるため、腫れのある間は熱い湯や長時間での入浴を控えましょう。
飲酒は1週間ほど、激しい運動は2週間~1か月間ほど避けるようにしてください。
抗生剤や鎮痛剤などの内服薬と点眼薬が処方された場合には、用法を守って使用しましょう。
再発することはありますか?
切開する方法は、糸で止める方法に比べて再発するおそれが少ないといわれています。けれど逆さまつげと眼瞼下垂は、加齢によるまぶたのたるみが原因で発症することのある疾患です。そのため、再発する可能性はゼロではありません。
保険は適用されますか?
逆さまつげと眼瞼下垂の治療は、症状によって保険適用になる場合があります。症状によって健康や生活に支障が生じている場合には、ほとんどが保険適用となります。しかし、美容目的の治療では保険適用になりません。保険適用かどうかは、診察時に判断させていただきます。