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虫さされの症状や対処法をチェックして万一に備えましょう

蚊やブユ、ハチやケムシなど、刺されたり触れたりすることで痛みやかゆみなどの症状が現れる虫には注意が必要です。虫刺されの症状や対処法などを知っておくと、いざという時に慌てなくてすみます。

【目次】

原因

虫に刺されたり噛まれたりしたときに、虫のもつ物質が皮膚に入ると痛みが生じます。また、皮膚に入った毒成分や唾液腺物質にアレルギー反応を起こすことで、かゆみなどが生じます。刺されるという物理的な刺激によって、痛みを感じることもあります。

虫に刺されたときに現れる症状

痛みやかゆみ、発赤や水ぶくれ、蕁麻疹などの皮膚症状が現れます。症状は、どんな虫に刺されたかによって異なります。また同じ虫に刺されても、体質や刺された頻度などによって症状の現れ方が異なります。

刺されることの多い虫の種類別の症状は次のとおりです。

夏に悩まされることの多い「蚊」

刺されてすぐに発赤やかゆみが現れる即時型反応と、刺された1~2日後に発赤やかゆみが現れる遅延型反応があります。蚊による虫刺されは、反応の現れ方が年齢によって異なるのが特徴です。

  • 乳幼児期:遅延型反応
  • 幼児期~青年期:即時型反応、遅延型反応
  • 青年期~壮年期:即時型反応
  • 老年期:どちらも現れない

野外レジャーで吸血されることの多い「ブユ(ブヨ)」

刺された半日後くらいに、発赤、腫れ、強いかゆみが生じます。刺された部分には出血点ができます。患部をかきむしって慢性痒疹になると、かゆみや赤いしこりが長く続いてしまいます。

猫や犬に寄生していることが多い「ノミ」

刺された1~2日後に、発疹と強いかゆみが現れます。水ぶくれができることもあります。

ネコノミによる被害がほとんどで、膝から下を刺されることが多くなっています。

室内に潜み夜に活動する「トコジラミ」

刺された部位に、かゆみと発疹が生じます。トコジラミは夜間に活動するため、夜寝ているときに刺されることがほとんどです。かゆみは個人差が大きく、人によっては眠れないくらいかゆいこともあります。

貪欲に吸血する「ダニ」

イエダニに刺されると、強いかゆみと発疹が現れます。夜寝ているときに、お腹や太ももなどを刺されることが多くなっています。

草むらにいることの多いマダニは、吸血が終わるまで刺したまま離れません。数日~1週間も血を吸い続けます。無理やり取ろうとすると、頭だけ皮膚に残って皮膚に炎症が起こることがあります。

ライム病や日本紅斑熱などを媒介するダニもいるため注意しましょう。

庭木や街路樹などに生息する「ケムシ」

ドクガ類の毒針毛に触れると、強いかゆみと蕁麻疹のような症状が現われます。発疹が多数できることもあります。首や腕に生じることが多く、掻くと症状が広がります。

イラガ類の毒棘に触れると同時に、ピリピリとした強い痛みと発赤が現れます。症状は1~2時間ほどで治まりますが、翌日に発赤や腫れ、かゆみが生じることがあります。

死に至るおそれのある「ハチ」

刺されるとすぐに強い痛みが生じ、次いで発赤と腫れが現われます。ハチに刺されるのが初めての人は、症状が1日以内に治まることがほとんどです。しかしハチに刺されるのが2回目以降の人は、刺されてすぐに蕁麻疹が生じたり、1~2日すると強い発赤や腫れが現れることがあります。

症状の現れ方は個人によって大きく異なり、刺されてから30分~1時間でアナフィラキシーショックを起こす人もいます。アナフィラキシーショックはアレルギー反応によって起こるもので、腹痛や呼吸困難、血圧低下や意識消失などが起こり、命に危険が生じます。

虫に刺されたときの治療方法

症状が軽い場合は、市販の塗り薬で治ります。特に治療を行わなくても、自然に治癒することもあります。けれど症状が強い場合には、医療機関での治療が必要です。

発赤やかゆみが強い場合は、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の塗り薬を塗布します。症状によっては、副腎皮質ホルモンや抗ヒスタミンの内服薬が必要になる場合もあります。

医療機関で治療を行うことで、症状の重症化や痕が残るのを防ぐことができます。

虫に刺されてしまったら

患部から毒針などを除去し流水で洗い流す

ハチの毒針やケムシの毒針毛などが皮膚についているときには、ピンセットや粘着テープなどを使って取り除きましょう。その後、流水でしっかりと洗い流してください。

患部を冷やして体を休める

腫れや痛みがあるときには、流水や冷たい水を浸して絞ったタオルなどで冷やすと症状が和らぐことがあります。ハチに刺された場合には、しばらく横になって体を休めるとよいでしょう。

患部を掻きむしると、そこから細菌に感染してとびひになるおそれがあります。二次感染を防ぐためにも、患部を掻かないようにしてください。

どんな虫にさされたのか特定する

刺された虫によって症状の現れ方や対処法が異なる場合があるため、どんな虫にさされたのか可能であれば特定しておきましょう。特別な治療が必要になる虫もいるため、虫を捕獲したり写真を撮っておくと診察時に役立ちます。

症状に合わせて医療機関を受診する

症状が強い場合には、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。アナフィラキシーショックを起こしている場合には、早急に救急車を呼んでください。

原因となった虫を除去する

虫刺されの治療をしても、原因となる虫がそのままだと再度刺されてしまいます。原因となる虫が自宅にいる場合は駆除する、野外にいる場合には近づかないようにするなどして、虫刺されを予防しましょう。

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