不快な痛みを改善できる陥入爪・巻き爪治療
陥入爪や巻き爪を治したいけれど、医療機関での処置が怖くて躊躇している方もいらっしゃるようです。けれど陥入爪と巻き爪は保存的治療が基本となるため、痛みを伴うような治療は多くありません。当院で行っている、陥入爪と巻き爪の治療についてご紹介します。
【目次】
こんな方はご相談ください
- 爪のまわりに痛みがある
- 爪のまわりの皮膚が炎症を起こしている
- 爪が皮膚に食い込んでいる
- 足指が痛くて歩きにくい
爪のトラブル「陥入爪・巻き爪」
皮膚に爪が食い込んで痛みが生じる陥入爪と巻き爪を、同じ疾患だと勘違いしている方がいらっしゃいますが、二つは違う疾患です。陥入爪と巻き爪の違いについてご紹介します。
陥入爪にはどんな特徴がある?
- 痛みがある
- 爪の先端が皮膚に食い込んでいる
- 爪が食い込んでいる部分に発赤、腫れなどが生じる
- 深爪が原因で発症することもある
巻き爪にはどんな特徴がある?
- 症状の程度によって痛みがある場合とない場合がある
- 爪が変形して皮膚の内側に巻いている
- 深爪が原因でなることがある
- 足に合わない靴を履いているとなりやすい
- 足指に適度な力が加わる機会が少ないとなりやすくなる
陥入爪・巻き爪の保存的治療
症状によりますが、基本的に保存的治療を行います。保存的治療には次のようなものがあります。
爪切りの指導
深爪をすると発症しやすくなるため、爪先の形や長さなどが適切になるよう爪切りの仕方を指導します。丁寧にわかりやすく説明し、正しい爪のケア方法を身につけていただきます。
テーピングなどで痛みを軽減する
爪が食い込んでいる部分の皮膚をテーピングで引っ張り、爪と皮膚の間に隙間ができるように固定します。爪と皮膚が接触しなくなることで、痛みが改善されます。
ワイヤーなどで爪を矯正する
特殊なワイヤーなどの装置を爪に装着し、爪を正しい形に矯正します。爪の形が矯正されることで、症状が改善します。
陥入爪・巻き爪の保存的治療でよくあるご質問
痛みはどれくらいありますか?
処置による痛みはほとんどありません。また、皮膚に爪が食い込んでいる痛みは、処置を行うことですぐに改善されることもあります。
矯正中に行動の制限はありますか?
日常生活に制限はありません。当日より入浴も可能です。
矯正するとどれくらいで治りますか?
症状や矯正方法にもよりますが、矯正が完了するまでに3~6カ月ほどかかります。その間、1カ月に1回ほど通院が必要です。
治療中に気を付けることは?
装具を衣類や寝具などに引っかけないよう注意しましょう。また、先のとがったハイヒールなど、足指に負担のかかる靴を避けるようにしてください。
再発することはありますか?
深爪をしたり、足に合わない靴を履いたりすることで発症しやすくなります。そのためこれらの要因を排除しないと、治療後に再発してしまうおそれがあります。
保険は適用されますか?
治療に使用する道具によって、保険適用外となる場合があります。治療方法については、症状や患者様のご希望をもとに診察時にご相談させていただきます。
陥入爪の手術療法
足の指が化膿している場合、できるだけ早く完治したい場合、保存的治療をしても症状の改善がみられなかった場合には、手術療法を行うことがあります。
施術内容
皮膚に食い込んでいる部分の爪母(爪の根本にあり、爪をつくる元になる)の端を、切除または薬で腐食させて除去します。爪母を除去することで、食い込んでいる部分の爪が生えてこなくなります。
深爪が原因となっている場合は、食い込んでいる部分の爪を抜爪するだけで、皮膚に食い込まずに爪が伸びてくることもあります。
陥入爪の手術療法によくあるご質問
痛みはどれくらいありますか?
局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはありません。注射を打つときに痛みがありますが、我慢できる程度です。施術後の痛みは、鎮痛剤でコントロールすることができます。
治療中は行動が制限されますか?
施術後数日は痛みがあるため、歩きにくく感じることがあります。スポーツは2週間ほど控えるとよいでしょう。
当日は患部を濡らさないようにしましょう。翌日から手術した部位も含めてシャワー浴と入浴が可能になります。
治療中に気を付けることは?
患部を押したり引っ張ったりしないようにしましょう。靴は指先がゆったりとしたものを履き、足指への圧迫や刺激を防いでください。
洗うときには泡立てた石鹸でやさしく洗い、しっかりと洗い流しましょう。
内服や処置がある場合には、指示にしたがって行ってください。
治るまでにどれくらいかかりますか?
個人差がありますが、治療が完了するまでに1カ月ほどかかります。その間、数回通院が必要になります。
治療後には、治療前よりも爪の横幅が少し短くなります。
再発することはありますか?
爪をつくる元となる爪母を除去するため、可能性は低いですが再発することもあります。
保険は適用されますか?
診察、手術ともに保険が適用されます。