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水虫・爪白癬を「うつさない」「うつされない」ためには

水虫・爪白癬は、人にうつす恐れのある疾患です。家庭内感染することも多いため、家族の健康を守るためにもきちんと治療しておきましょう。また、水虫・爪白癬は繰り返しかかる恐れがあるため、日ごろの予防が重要になります。

【目次】

水虫・爪白癬の原因

原因となる菌

白癬菌(皮膚糸状菌)に感染することで発症します。白癬菌はカビの一種で、ケラチンを好むため、ケラチンの豊富な角層や爪、毛髪などに感染することが多くなっています。また、白癬菌は夏など高温多湿の環境で増える傾向にあります。

感染の有無は、足から採取した角質や爪を顕微鏡で観察することで診断できます。

よくある感染経路

白癬菌に皮膚や爪が触れることで感染します。直接触れるだけでなく、物を介して間接的に触れることでも感染します。そのため、はだしで歩くことの多いプールや銭湯などで感染することが増えています。感染している人とタオルやバスマット、スリッパなどを共有することでも感染する恐れがあります。

白癬菌は人だけでなく犬や猫にも感染する疾患です。白癬菌に感染した動物と触れ合うことで感染することがあります。また、ペットにうつす可能性もあるため注意しましょう。

感染しやすい人の特徴

白癬菌が繁殖しやすい環境にある人は、感染しやすくなります。通気性の悪い革靴やヒール、ブーツなどを長時間履いていると、蒸れて白癬菌が繁殖しやすくなります。また、皮膚に傷があると感染しやすくなるといわれています。

症状

水虫にみられる症状

足の裏やかかと、足の指や指の間などに、発赤、小さな水ぶくれ、びらん、角質のはがれなどが生じます。かゆみがあるかどうかは個人によって異なり、強いかゆみを伴うこともあれば、かゆみが全くないこともあります。かゆみがない場合、自分が水虫にかかっていると気づいていない方も少なくありません。

水虫を治療せずに長年放置しておくと、爪白癬を合併してしまうことがあるため注意しましょう。

爪白癬にみられる症状

爪の一部が白色~黄色に変色して濁り、厚くなります。症状が進むと茶色や黒色に変化し、爪がボロボロになります。かゆみは伴いません。症状がひどくなって爪が分厚くなると、靴を履きにくくなるなど生活に支障が生じるようになります。

治療法

水虫は、白癬菌に効果のある塗り薬で治療します。症状がある部分だけでなく、アキレス腱や爪先、指や指の間、足の裏やかかとまでしっかりと薬を塗布することが重要です。塗り薬は、最低でも4週間は継続します。

かかとなど角質が厚くなった部位に発症した水虫や爪白癬は、塗り薬だけでなく飲み薬も併用することがあります。

水虫・爪白癬を予防するには

不特定多数の人が使用するものに触れないようにする

不特定多数の人がはだしで使用するスリッパや足ふきなどの使用を控えることで、白癬菌に感染する確率を減らすことができます。使用した後に足を洗うのも効果的です。

銭湯で足ふきを使用して足の裏に白癬菌がついても、足が乾燥すれば白癬菌が剥がれ落ちるため感染しません。けれど足に白癬菌がついたまま靴下や靴を履くと、白癬菌が繁殖して感染する恐れが高くなります。白癬菌を繁殖させないためにも、足をきちんと乾燥させましょう。

足を洗って清潔に保つ

白癬菌が皮膚についても、すぐに感染するわけではありません。白癬菌が皮膚に入り込んで水虫を発症するには、24時間ほど必要だといわれています。水虫を予防するためにも、24時間以内に足を洗うようにしましょう。入浴時には石鹸をつかって、足をしっかりと洗いましょう。石鹸を十分に泡立て、泡で包むようにして優しくあらいましょう。つま先や指の間も忘れないように洗ってください。洗った後には、水気を拭きとってしっかりと乾燥させることが重要です。

足に傷をつくらないようにする

足に傷があると白癬菌に感染しやすくなります。健康な皮膚は白癬菌が感染するまでに24時間ほど必要ですが、足に傷があると12時間ほどで感染する恐れがあるといわれています。足のお手入れをして、ひび割れや傷などを防ぎましょう。

白癬菌が繁殖しにくい環境にする

足が湿っていると感染しやすくなるため、通気性のいい靴下や靴を履くようにしましょう。靴を清潔に保つことも大切です。靴はこまめに洗い、しっかりと乾燥させましょう。毎日同じ靴を履くのではなく、2.3足を交代で履くようにしてください。サンダルを履いたり、はだしでいる時間を長くするのも効果的です。

家族が水虫・爪白癬になったら

水虫は家庭内でうつることが多いため、家族が水虫の場合にはより注意が必要です。タオルやマットなどはこまめに洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。掃除や床拭きをして落ちている垢を除去し、乾燥させることも大切です。

家族にうつさないためにも、水虫になったらできるだけ早く治療しましょう。気づかないうちに感染していることもあるため、同居家族はうつっていないかきちんと確認してください。

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